涙の数だけ大きくなれる!

こんにちは^^
福井県あわら市のリフォームママこと、西島由紀恵です。

 

今日はいいお天気でしたね。

 

でも、また台風がきているとのことで、

明日から始める予定だった瓦の葺き替え工事を延期させてもらいました。

あいかわらず、瓦屋さんは大忙しなので、

段取りが狂うのは手痛いですが、お天気ばっかりはしょうがないですね。

 

 

 

先日、友人から、FBのメッセージがありました。

以前、にしじま通信にレジ打ちの女の人の話があったと思うけど、

あの文章を送ってほしいというものでした。

 

娘さんに送りたいから・・・と。

 

「にしじま通信」には、“深イ~話”をいつも紹介しています。

数年前に紹介した話を覚えていてくれたんですね。

 

で、すぐに送らせてもらいました。

 

彼女からの返事が、

『改めて読み返したら、おもわず涙がでました』

 

 

多少なりとも、人のお役に立てたのかなぁと嬉しかったです。

 

なので、このブログでもご紹介したいと思います。

 

興味がなかったら、ここでスルーしちゃってくださいね^^

 

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―「木下晴弘著 : 涙の数だけ大きくなれる!」より―

その女性は何をしても続かない人でした。

田舎から東京の大学に来て部活やサークルに入るのは良いのですが、

すぐイヤになって次々と所属を変えていくような人だったのです。

そんな彼女にもやがて就職の時期がきました。

最初、彼女はメーカー系の企業に就職します。ところが、仕事が続きません。

勤め始めて3ヶ月もしないうちに上司と衝突し、あっという間に

やめてしまいました。

次に選んだ就職先の、物流の会社も医療事務の仕事も半年ほどで

やめてしまいました。

いつしか彼女の履歴書には入社と退社の経歴がズラッと並ぶように

なっていました。

すると、そういう内容の履歴書では正社員に雇ってくれる会社が

なくなってきます。

だからといって、生活のために、働かないわけにはいきません。

結局、彼女は派遣会社に登録しました。

ところが、すぐに派遣先の社員とトラブルを起こし、イヤなことがあれば、その

仕事をやめてしまうのです。彼女の履歴書には、やめた派遣先のリストが長々と

追加されていきました。

ある日のこと、新しい仕事先の紹介が届きました。

スーパーでレジを打つ仕事でした。

当時のレジスターは、今のように読み取りセンサーに商品をかざせば、

値段が入力できるレジスターではありません。

値段をいちいちキーボードに打ち込まなくてはならず、多少はタイピングの

訓練を必要とする仕事でした。

ところが、1週間もするうち、彼女はレジ打ちにあきてきました。

とはいえ、今までにさんざん転職を繰り返し、我慢の続かない自分が彼女自身も

嫌いになっていました。もっとがんばらなければ、もっと耐えなければダメとい

うことは、本人にもわかっていたのです。

しかし、どうがんばっても、なぜか続かないのです。

この時、彼女はとりあえず辞表だけ作ってみたものの、

決心をつけかねていました。

すると、そこへお母さんから電話がかかってきました。

「帰っておいでよ」受話器の向こうから、お母さんのやさしい声が聞こえてきました。

これで、迷いが吹っ切れました。彼女はアパートを引き払ったら、その足で辞表

を出し、田舎に戻るつもりで部屋を片付け始めたのです。

あれこれ段ボールに詰めていると、机の引き出しの奥から1冊の日記が出てきました。

パラパラとめくっているうち、彼女は「私はピアニストになりたい」と書かれて

いるページを発見したのです。

「そうだ、あの頃、私はピアニストになりたくて練習をがんばっていたんだ・・・

あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。

履歴書にはやめてきた会社がいくつも並ぶだけ。

自分が悪いのはわかっているけど、なんて情けないんだろう。

そして私はまた今の仕事から逃げようとしている・・・」

そして彼女は日記を閉じ、泣きながらお母さんにこう電話したのです。

「お母さん、私、もう少しここでがんばる」彼女は、用意していた辞表を破り、

翌日もあの単調なレジ打ちの仕事をするために、スーパーへ出勤してきました。

ところが、「2、3日でいいから」とがんばっていた彼女にふとある考えが浮か

びます。

「そうだ、私は私流にレジ打ちを極めてみよう」と。

レジは商品ごとに打つボタンがたくさんあります。

彼女はまずそれらの配置をすべて頭に叩き込むことにしました。

そして、数日のうちに、ものすごいスピードでレジが打てるようになったのです。

すると、不思議なことに、これまでレジのボタンだけ見ていた彼女が今まで

見もしなかったところへ、目がいくようになったのです。

最初に目に映ったのはお客さんの様子でした。

「ああ、あのお客さん昨日も来ていたな。」

「ちょうど、この時間になったら、子どもを連れてくるんだ。」

いろいろなお客さんを見ているうちに、行動パターンやクセまで気づいていくのです。

「この人は安売りのものを中心に買う」とか

「この人はいつも店が閉まる間際に来る」とか。

そんなある日、いつも期限切れ間近の安いものばかり買うおばあちゃんが、

5000円もするお頭付きの立派なタイをカゴに入れて、レジへ持ってきたのです。

彼女はビックリして、思わずおばあちゃんに話しかけました。

「今日は何かいいことがあったんですか?」

「孫がね、水泳の賞を取ったんだよ。今日はそのお祝いなんだよ。」と

にっこりと話すのです。

「いいですね。おめでとうございます。」

嬉しくなった彼女の口から、自然に祝福の言葉が飛び出しました。

いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい、名前まで一致

するようになりました。

「○○さん、今日はこのチョコレートですか?でも、今日はあちらにもっと安い

チョコレートが出てますよ。」

「今日はマグロよりカツオのほうがいいわよ。」などと言ってあげるようになっ

たのです。

レジに並んでいたお客さんも応えます。

「いいこと、言ってくれたわ。今から換えてくるわ。」そう言ってコミュニケーションを取り始めたのです。

そんなある日のことでした。

「今日はすごく忙しい」と思いながら、彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつ、レジを打っていました。すると、店内放送が響きました。

「本日は混み合いまして、大変申し訳ございません。どうぞ、空いているレジにお回りください。」

ところが、わずかな間をおいて、また放送が入ります。

そして3回目、また同じ放送が聞こえてきたときに、初めて彼女はおかしいと

気づき、周りを見渡して驚きました。

どうしたことか、5つのレジが全部空いているのに、

お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。

店長があわてて、駆け寄ってきます。

そして、お客さんに「どうぞ空いているあちらのレジへお回りください。」と

言ったその時です。

お客さんが、「放っておいてちょうだい。私はここへ買い物にきてるんじゃな

い。あの人としゃべりに来てるんだ。だから、このレジじゃないとイヤなん

だ。」と。

その瞬間、レジ打ちの彼女はワッ泣き崩れました。

「そうそう、私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。

今日の特売は、他のスーパーでもやってるよ。だけど私は、このおねえさんと

話をするためにここへ来ているんだ。だから、このレジに並ばせておくれよ。」

彼女はポロポロと泣き崩れたまま、レジを打つことができませんでした。

仕事というのは、これほど素晴らしいものなのだと、初めて気づきました。

すでに彼女は昔の自分ではなくなっていたのです。

 

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西島由紀恵

西島由紀恵

三代目の女房西島木材株式会社
福井県あわら市という小さな街で小さな材木屋&建築を営んでおります。三代目の女房です。エクスマ北陸塾73期のエクスマ初心者です。 「あせらず、比べず、怠らず」を信条にボチボチがんばってます。
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